FXスワップ派が考える理想のFXポートフォリオ

GMへの破産法適用申請期限を前に・・・

6月1日のGMへの破産法適用申請期限を前にして米ドルは徐々に値を崩しており、ドル円は先週末に94円を割り込み、久しぶりの93円台を示現している。
また、対ユーロではオプションバリアや心理的な壁と言われた1.40を越える場面も見られ、米ドルは5月に入り、静かな市場の中で徐々に弱含んでいる。

 

ファンダメンタル面からは各国の経済指標等は相変わらず振るわない状態が続いており、市場は好材料を背景に通貨を買うというより、悪材料を基に通貨を売る状態が続いていると言える。
米国では自動車産業の不調を基にして保護主義的な動きが強まっており、民主党政権は歴代保護主義的な政策色が強いことも相まって市場が米国の保護主義的な動きを材料視する可能性が高まっている。

 

先週には一時32ドル台まで下落した原油先物が62ドルまで上昇するなど資源価格を中心に物価上昇懸念も広がり始めている。
世界的に景気後退懸念が強い状態で資源価格が大きな上昇を見せるとも考えにくいが、資源価格の上昇は消費者物価上昇につながり、経済不信の目立つ米国のスタグフレーション入りを後押しする可能性がある。

 

保護主義的な動きと相まって、ドルの価値が下落することによって、輸入物価インフレが亢進することになれば米経済は新たな悲観的ステージに入る可能性が高まり、ドルの通貨価値自体に疑問が生じると言える。
その意味では保護主義的な動きによるドル安容認と共に、資源価格上昇がドルの信認を打ち砕く可能性が現在、高まっていると思える。

 

一方で米ドルに対する懸念の後にどの通貨を選択して資産を移す動きが強まるかについて疑問が残るが、世界的な低金利経済の中で金利選好的な資金の流れも目立ってきており、豪ドルや南アランドに対する買いが同通貨を押し上げる結果となっている。
また、ユーロについてもドルに替わる基軸通貨への期待から上昇期待が高いと思われ、対ドルを中心に対円でもここ数ヶ月上昇トレンドがはっきりしている。

 

市場ではほぼ破綻を織り込んでいると言えるGMの破産法適用申請ではあるが、今週には何かしらの結果が出ると思われるGMの行方によっては米ドルに対する売りのきっかけとなる可能性もある。
当面、ドルは中期的に買う通貨と考えるべきではないかもしれない。

マーケットは上値の重さを確認

小沢民主党代表が辞任の意向を示したとの報道により、98円台半ばまで上昇したが、この反発によってマーケットは上値の重さを確認し、米自動車大手ゼネラル・モーターズが破産法適用の可能性が強まっているとの観測や米国主要銀行に対して行ったストレステストにて将来の利益が多く見積もられ過ぎているとの見方から米ドルの下落が始まり、財政状況の悪化によって米国債が格下げリスクに晒されているとの見方が一部で報じられると1ドル95円台を割り込む水準まで大きく下落する動きを見せた。
景気に対してやや楽観的な見方が広がっていたため、ポジションの偏りから下落スピードが速まった格好となったが、ここから先は慎重な対応が必要と思われる。

 

円安リスク

特に今週は、20日に日本の1-3月期GDPが発表され、先週お伝えした通り2期連続で二桁のマイナス成長が示された場合、円安地合いへの回帰が予想される。
2月に発表された10-12月期のマイナス成長が10円強の大幅な上昇のきっかけとなったことは記憶に新しい。
さらに21-22日に予定されている日銀金融政策決定会合では、外部から追加的な金融緩和策への圧力が高まっているとの見方から、国債買い取り額が増額される等、追加緩和への方向性が示される可能性も警戒されている。
さらに外部要因として、米国の金融機関が4-6月期の決算に向けて、海外資産のリパトリエーション(本国への資金回帰)が活発化してくる可能性もあり、ドル買い需要が高まってくることが挙げられる。
ストレステストの結果においては、金融機関の資本不足が深刻な問題として受け止められており、シティグループが日興グループの大半を三井住友グループに売却することで合意、米保険大手AIGは、東京本社を日本生命に売却すると報じられ、またバンク・オブ・アメリカは中国建設銀行の株式を売却し、資本増強への対応を行うなど、具体的な対応を実施しているところもある。
今後の突発的なドル買い要因として頭に入れておく必要があるだろう。

 

円買い継続の可能性

一方で、3月から4月にかけて続いてきた株高・円安の調整という観点から、更に円高が進行するリスクについていくつか考えてみたい。
週央のGDPが予想の範囲内、若しくは改善された場合は円買いに作用し、米自動車大手GMが破綻リスクを抱えていることや25日のメモリアルデー連休を前にポジション調整が進行することも、ドルの上値を抑制することになる。
テクニカル的な面で見ると、ドル円の一目均衡表日足では、雲下限が95円台前半に位置しているため、同水準を維持できるか、が短期投機筋の動きを左右することになる。
一旦雲を割り込んでしまうと、今度は逆にレジスタンスとして機能するため、先週同様95.00を挟んで神経質な展開となることを覚悟しておきたい。

FXをやるならこのサイトは必見!!

FX スワップのオススメサイト!
FX業者を比較するならこのサイト!
FX 本が無料でもらえる!
外貨両替の手数料をお得にできる活用法はコチラ!
今話題の海外FX業者比較サイトはコチラ!